夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子様

2012年、どんな年?

今週のお題「2012年、どんな年だった?」今年の目標は、新しい友達をつくり、違ったことをしてみるという、非常にひくーい目標だった。友達作りがなかなか苦手なんだけれども、思わぬことに、まったくバックグラウンドの違う新しい人と友達になれて、ありが…

Christmas Present クリスマス・プレゼント

youtu.be This is the Christmas gift from me, I'd like to share it with you. Merry Xmas :D Other English title: http://d.hatena.ne.jp/Soraike123/20121224/1356363883映画「星の王子様」から、きつねとのシーン。 きつねと友達になった王子様に別れ…

星の王子様 「大切なものは目に見えない」 心の大切さ

目を閉じてみて欲しい。その暗闇の中に、何がみえるだろうか?何も見えないって?そこに星の王子さまがすむB-612があるんだ。 「心」っていう望遠鏡を使わないと見えないんだけど。 (http://d.hatena.ne.jp/Soraike123/20121207/1354896338)「大人」はいうだ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXVI-1

いどのわきには、こわれかかったいしがきがあった。つぎのひのよる、しごとをおえてそのばしょにもどると、ちいさなおうじさまが、いしがきのてっぺんに、すわっているのがみえた。おうじさまが、あしをぶらぶらさせながらこういっているのがきこえた。 「お…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXV-1

ちいさなおうじさまはいった。「ひとは、とっきゅうれっしゃをつくりながら、なにをさがしているかがわからないんだ。だから、いそいででかけていって、こうふんして、ぐるぐる、ぐるぐるまわってる・・・」 それからまたつけくわえた。 「そんなにむずかし…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXIV-1

さばくでじこにあってから、ようかめのことだった。その、しょうばいにんのはなしをきいていたとき、てもとにあるみずがおしまいになった。 「あぁ!」ぼくはちいさなおうじさまにった。「きみのおもいでばなしは、かわいらしいね。でも、まだひこうきのしゅ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXIII-1

「こんにちは」ちいさなおうじさまはいった。 「こんにちは」しょうばいにんはいった。このしょうばいにんは、のどのかわきをいやす、くすりをうっていた。いっしゅうかんに、ひとつぶのむだけで、のみものはなにもほしくなくなるのだ。「なにをうっておられ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXII-1

「こんにちは」ちいさなおうじさまはいった。 「こんにちは」せんろこうかんしゅはこたえた。 「ここで、なにをなさっているんですか?」おうじさまはたずねた。 「りょこうしゃを、1000にんずつにわけているのさ」せんろこうかんしゅしはいった。「りょ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XXI-1

キツネがあらわれたのは、ちょうどそのときだった。 「こんにちは」キツネがいった。 「こんにちは」ちいさなおうじさまは、ていねいにいった。でもふりかえっても、なにもみえなかった。 「ぼくは、ここだよ」そのこえはいった。 「りんごのきのしたさ」 「…

星の王子さま ブログで読める新訳 XX-1

それから、すなといわとゆきのあいだを、ずいぶんながらくあるいて、やっとちいさなおうじさまは、みちにでた。みちはぜんぶ、ひとのすむところにつながっている。 「こんにちは」とおうじさまはいった。 いちめんに、バラのはながさいている、にわのまえに…

星の王子さま ブログで読める新訳 XIX-1

それから、ちいさなおうじさまは、たかいやまにのぼってみた。それまでは、ひざぐらいのたかさのかざんしか、しらなかった。ひがきえたかざんは、こしかけにつかっていた。「これだけ、たかいやまにのぼれば、ほしぜんたいがみわたせて、ひとが、みんなみえ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XVIII-1

ちいさなおうじさまは、さばくをわたってみたけれど、であえたのは、たったひとつのはなだけだった。3まいのはなびらのある、まったくつつましいはなだった。 「こんにちは」とおうじさまはいった。 「こんにちは」とはなは、こたえた。 「ひとをみかけませ…

星の王子さま ブログで読める新訳 XVI & XVII

そういうわけで、ななつめのほしは、ちきゅうだった。 ちきゅうは、ただのほしじゃなかった!あるひとが、かぞえたところによると、おうさまが111にん(アフリカのおうさまもちゃんとはいってます)、ちりのはかせが7せんにん、ビジネスマンが90まんに…

星の王子さま ブログで読める新訳 XV-1

むっつめのほしは、さっきのほしよりも、じゅうばいもおおきかった。そこには、あついほんをかいている、としとったはかせがすんでいた。 「おやおや!たんけんかがきたぞ!」ちいさなおうじさまがやってくるのをみると、はかせはいった。ちいさなおうじさま…

星の王子さま ブログで読める新訳 XIV-1

いつつめのほしは、とてもかわっていた。これまでみてきたなかで、いちばんちいさかった。あかりと、あかりとあかりとうばんで、もういっぱいになっていた。このうちゅうのなかで、だれもいない、いえもなんにもないほしに、なんであかりがあってあかりとう…

星の王子さま ブログで読める新訳 XIII-1

よっつめのほしには、ビジネスマンがすんでいた。このおとこはとてもいそがしくて、ちいさなおうじまがきても、あたまをあげようとはしなかった。 「こんにちは」おうじさまはあいさつした。「タバコのひがきえてますよ」 「3たす2は5。5たす7は12。…

星の王子さま ブログで読める新訳 XII-1

つぎのほしは、よっぱらいのほしだった。そこにいたじかんはみじかかったけど、ちいさなおうじさまは、とてもかなしくおもった。 「そこでなにをしているんですか?」 あきビンとあいていないビンのれつをまえに、すわっているよっぱらいに、おうじさまはき…

星の王子さま ブログで読める新訳 XI-1

にばんめのほしには、うぬぼれやがすんでいた。 「ああ!またわたしの、すうはいしゃがやってきた!」 ちいさなおうじさまが、やってくるのがとおくにみえると、うぬぼれやがいった。うぬぼれやにとって、ひとはみんなすうはいしゃだった。 「こんにちは」 …

星の王子さま ブログで読める新訳 X-2

「すわってもいいですか?」 おうじさまはそっとたずねた。 「すわるようにめいずる」 おうさまはそうこたえて、いくえにもかさなったけがわを、おごそかにひきよせた。 でも、そこでおうじさまはかんがえた。このほしは、とてもちいさい。このおうさまは、…

星の王子さま ブログで読める新訳 X-1

ちいさなおうじさまは、ちかくにあるほし、325,326,327,328,329そして330にいってみた。あたらしいことを、まなぶためだ。 さいしょにいったほしは、王さまがすんでいた。ゆうがなむらさきのおりものと、しろいけがわにつつまれて、お…

星の王子さま ブログで読める新訳 IX-1

そのほしからたびだつために、ちいさなおうじさまは、わたりどりのむれをつかったんだとおもう。あるあさ、たびだちにそなえて、したくをかんぺきにととのえた。まず、かざんをねんいりにそうじした。もえているかざんは、ふたつあって、あさごはんをあたた…

星の王子さま ブログで読める新訳 VIII-4

「わたしは、つまらないクサなんかじゃないわ」はなはかわいらしくこたえた。 「ごめんなさい・・・」 「トラがきてもだいじょうぶ。でも、よるのくうきのつめたさがこたえるの。かぜよけを、たててくださらない?」 「つめたいよるのくうきがこたえるって、…

星の王子さま ブログで読める新訳 VIII-3

そのはなは、うぬぼれやさんで、すこしわがままだったから、おうじさまにつらくあたった。 たとえば、あるひ、4ほんのトゲをみせて、おうじさまにいった。 「ツメのあるトラがきたって、へいきよ」 「ぼくのほしには、トラなんかいないよ。それに、トラはつ…

星の王子さま ブログで読める新訳 VIII-2

そうしたあるあさ、ひのでといっしょに、ついにすがたをあらわした。ながいあいだ、したくにてまどっていたせいか、あくびをしていった。 「あぁ!まだねむいわ!ごめんなさいね。はなびらがちょっとみだれているわ・・・」 それでも、ちいなおうじさまは、…

星の王子さま ブログで読める新訳 VIII-1

しばらくして、このはなのことがもっとわかってきた。ちいさなおうじさまのほしには、つつましやかなはなしか、さかなかった。はなびらはひとえしかなくて、ばしょもとらず、だれのじゃまにもならなかった。あるあさ、くさのなかからすがたをあらわし、よる…

星の王子さま ブログで読める新訳 VII-2

よるになった。ぼくはどうぐをおいた。こんなときに、ハンマーやネジや、のどのかわきや、しぬことでさえも、「じゅうだい」だっていえる?たったひとつのぼくのほし、ちきゅうのうえに、なぐさめてほしいおうじさまがいるんだ。ぼくはおうじさまをだきあげ…

星の王子さま ブログで読める新訳 VII-1

いつかめに、いつものことだけど、またヒツジのおかげで、ちいさなおうじさまのなぞがとけた。 とつぜん、それまでだまっててずっとかんがえこんでいたみたいに、なんのまえぶれもなくきいてきた。 「ヒツジが、『ちいさなき』をたべるんなら、はなもたべる…

星の王子さま ブログで読める新訳 VI-1

あぁ、ちいさなおうじさま!おさないきみのなぞが、すこしずつとけてきた。ながいあいだ、おだやかなゆうひをみるのがたったひとつのたのしみだったんだね。 よっかめのあさ、きみがこういったとき、あたらしいことがわかった。 「ゆうひをみるのがだいすき…

星の王子さま ブログで読める新訳 V-3

だから、ちいさなおうじさまがはなしてくれたとおりに、そのほしをかいてみた。おせっかいやとみられるのはいやだけど、バオバブがどれだけあぶないか、みんなしらないから。それに、ちいさなほしでまよってしまったら、だれでもみんな、きをつけなければい…

星の王子さま ブログで読める新訳 V-2

「それが、まいちにやらなきゃいけないことなんだ」 あとでちいさなおうじさまはいった。 「あさ、みじたくをすませると、ほしのせわもちゃんとしなきゃだめなんだ。これがとてもだいじなことでね。バオバブはちいさいうちに、いつもぬいとかないと。はじめ…