夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

シドニーフェスティバル

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昨日はシドニーフェスティバルに行ってきました。日中は猛暑だったので上着をもっていってなかったのですがドメイン(公園)は風があり、日が落ちると寒いぐらいでした。聞きにいったのはシドニー交響楽団による演奏で、さそってくれた友達に「何演奏するの?」ときくと「知らない」という答え。そうだよね。フェスティバルだもん。

演奏曲目はキューブリックの映画、時計仕掛けのオレンジ・2001年宇宙の旅・シャイニングに使われたクラシックの名曲の数々でした。映画はどれも観ましたが、ベートーベンの第九とかそんなの使ってたの?と再発見でした。ステージの両脇にビッグスクリーンがあって舞台にいるカメラマンがとっている映像が見られるのですが、あれは演奏を熟知している人が仕切っているんですね。打楽器が中心になる場面や、弦楽器が中心になる場面などすばやくカメラが切り替わって演奏者の手元が映され、すごいなと思いました。神経をはりつめていないとできない仕事です。

最後の曲はキューブリックが作ろうとして財政難のためお蔵入りになった「ナポレオン」という映画からでした。その曲がはじまるまでちっとも注意をはらわなかった大砲が曲のクライマックスで火を噴きステージにもうもうと煙がたちこめて、びっくりしました。もちろん演奏者たちは全員そこで大砲が鳴ると知っていたのでしょうが、平然と演奏しており(近くだとその音響はものすごかったと思うのです)さすがプロだなと思いました。そして曲の最後は大砲に花火までバンバンあがりすさまじい炸裂音だったのでした。野外だからできるわざですね。