2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
soraike123.hatenablog.com 最後の章の、ニックが抱く壮大な想像についての文章をみてみよう。 And as the moon rose higher the inessential houses began to melt away until gradually I became aware of the old island here that flowered once for Dut…
ニックは自分に近いキャラクターなので分析しづらい。。。自分を切り刻んでるようで。みなさんとは違う意見になるかもしれません。違うご意見をお持ちの方、コメントしていただければうれしいです。 ニックの性格の根本をなしているものは二つある。 一つ目…
それにしても、グーグル検索で「グレートギャッツビー」と調べると、次のもっともよく検索されている言葉は「つまらない」って言うのはアゴにデッドボールをくらったようなショックでしたね でも、違う見方をすると、ここで小説ギャッツビーについて一人漫才…
グレート ギャツビーって検索をかけると、三つ目にあがってくるグーグルでポピュラーな言葉は「つまらない」。。。 そ、そうだったか。いや、だからこそ、このサイトが大事になってくるんですって。ねっ? デイジーってどんな評価か、ちょっと調べてみると。…
なんで小説「グレート・ギャッツビー」の主人公、ギャッツビーにはグレートのタイトルが与えられているんだろうか?この小説を理解する上でも重要な問題だと思う。 作者はタイトルをずいぶん悩んだそうで、トリマルキオとか、金色帽子の跳ね上がりもの(この…
グレート・ギャッツビー の大まかな年表です。 ギャッツビーが一年スペリオル湖周辺にいては計算が合わないし、デイジーの娘がまだ2歳というのもおかしいし、 3歳にすると結婚する前にできていたのかという疑問がわいてしまいます。でも、年表があった方が話…
みなさまにプレゼントのお知らせです🎉🎁🎁🎁🎊 長年のサポートに対する御礼といたしまして、電子書籍サイトのパブーよりグレート・ギャッツビーの日本語訳を発表いたしました。もちろん無料です。 縦書き形式でつくってありますので、できればePub でダウンロードして…
グレート・ギャッツビー 第九章-15 オレはそこに座りこんで、太古の見知らぬ世界に思いをはせていた。 デイジーの波止場の先に、緑の光を初めて見つけた時の、ギャッツビーの驚きはどんなだっただろう。長い長い旅路の果てにやっとこの青々としげる芝生にた…
グレート・ギャッツビー 第九章-14 オレが引っ越す時、ギャッツビーの家はまだ空き家のままだった。彼の芝生はオレのと同じくらい伸びていた。村のタクシー運転手の中には、ギャッツビー邸の門を過ぎると、しばらく車を停めて中を指差してみせるまで、料金を…
グレート・ギャッツビー 第九章-13 オレに言えることは何も無かった。ただそれはウソだという口に出せない真実を除いては。 「もしオレが全く苦にしてないというんなら・・・聞いてくれよ、あの部屋を手放そうとした時・・・ 犬のビスケットの箱が食器棚に置…
グレート・ギャッツビー 第九章-12 10月下旬のある日の午後、トム・ブキャナンの姿を見かけた。彼は五番街に沿ってオレの前を歩いていた。警戒心を伴ったきびきびとした歩きで、邪魔を払い除けるように両手を体から少し離し、せわしなく動く目に合わせて首を…
このブログに来ていただいてありがとうございます。 ギャッツビー を9割ほど訳し終えて、最後を駆け抜ける前に仕切り直しが必要とちょっと一息いれてるところです。 youtu.be この小説を要約している映画のテーマソングをどうぞ。 この映画と原作と違うとこ…
グレート・ギャッツビー 第九章-11 ギャッツビーの死後、東部にはそういったゆがみが染みついてしまって、オレがいくら見直してみても消えなかった。落ち葉を焼く青い煙が漂い、吹く風に物干し綱に揺れる洗濯物がこわばる季節に・・・ オレは家に帰ることを…
グレート・ギャッツビー 第九章-10 オレの一番鮮明な思い出の一つは、寄宿していた高校から、そして後になっては大学から、クリスマスに西部に帰省する時のものだ。シカゴよりも先に行く連中は、12月の夜6時に古くて薄暗いユニオン駅で合流する。シカゴの友…
グレート・ギャッツビー 第九章-9 5時頃、3台の車からなるオレたち一向は墓地に到着し、霧雨の中、門の脇に停車した。先頭が、雨に濡れて不気味に黒い霊柩車、次にリムジンに乗ったギャッツ氏と牧師とオレ、そして少ししてから、ギャッツビーのステーション…
グレート・ギャッツビー 第九章-8 彼の事務所を出ると空は暗くなり、霧雨の中ウエストエッグに戻ってきた。着替えを済ませて隣の部屋に行くと、ギャッツ氏が興奮した面持ちで大広間を歩いているのが見えた。息子や息子の持ち物へのプライドはますますふくら…
グレート・ギャッツビー 第九章-7 「ワシは何もないところからあれを育て上げたんじゃ。文字通りどん底からな。外見は立派で紳士的な若者だとすぐに分かった。オッグスフォード出だと言ってくれた時には、役に立つ男だとみたね。在郷軍人会に入れてみると、…
グレート・ギャッツビー 第九章-6 葬儀の朝、マイヤー・ウルフシェイムに会いにニューヨークに出かけて行った。他の方法じゃあとてもじゃないがラチがあかなかった。「ザ・スワスティカ株式会社」と書かれた扉を、エレベーターの少年が言った通りに押して入…
グレート・ギャッツビー 第九章-5 「どうされたいのか、わかりませんでしたので、ギャッツビーさん・・・」 「ギャッツです」 「あぁ、ギャッツさん。ご遺体は西部に運んだ方がいいんじゃないですか」 彼は首を振った 「ジミーはいつも東部の方を好いており…
グレート・ギャッツビー 第九章-4 ヘンリー・C・ギャッツと署名された電報がミネソタ州のある街から届いたのは3日目の事だったと思う。そこには、差出人がすぐに出発することと、到着まで葬儀を延期して欲しい旨だけが書かれていた。 それはギャッツビーの父…
グレート・ギャッツビー 第九章-3 翌朝、ウルフシェイム宛の手紙を執事に持たせてニューヨークにやった。そこには、いろいろ教えて欲しい事と、次の列車で来るように書いてあった。でも、書き終えた後、その頼みがムダな事のように思えた。新聞を見れば、彼…
グレート・ギャッツビー 第九章-2 彼を見つけてから30分後に、反射的にためらう事なくデイジーに電話をかけた。でも、彼女とトムはその日の午後早くに大荷物を抱えて出かけてしまっていたんだ。 「どこに行ったか聞いてないのかい?」 「いいえ」 「いつ帰っ…
グレート・ギャッツビー 第九章-1 あれから2年経った今、思い出せる事と言えば、当日、その晩、そしてその翌日と、警察やカメラマンや新聞社の連中がひっきりなしに出動訓練でもしてるみたいにギャッツビーの家の玄関を出たり入ったりしてた事だけだね。正面…
グレート・ギャッツビー 第八章-12 2時になると、ギャッツビーは水着に着替え、誰かが電話をかけてきたらプールにいる彼まで知らせるようにと、執事に頼んだでおいた。夏の間、ゲストを楽しませてくれた空気圧式のマットレスを取りに車庫に立ち寄って、運転…
グレート・ギャッツビー 第八章-11 後ろに立っていたミケリスは、夜明けとともにはっきりしてきた、色あせて巨大なT.J.エックルバーグ先生の目を、彼が見ているのに気がついて愕然とした。 「神はすべてをご存知だ」とウィルソンは繰り返した。 「あれはただ…
グレート・ギャッツビー 第八章-10 「そしてあの野郎が彼女を殺したんだ」とウィルソンが言った。突然、その口がポカンと開いた。 「誰がやったんだって?」 「それを見つける方法があるぞ」 「お前さんはすっかりまいってるんだよ、ジョージ」友人が言った…
グレート・ギャッツビー 第八章-9 「結婚してどのくらいになるんだい? おい、ジョージ、ちょっとじっとして オレの質問に答えなよ。 結婚してどのくらいになるんだい?」 「12年だ」 「子供は?ジョージ、じっとしてて。聞いてるんだ。子供はいたのかい?」…
グレート・ギャッツビー 第八章-8 この日の朝、電車の中で灰燼を通り過ぎた時、わざと車室の反対側の席に移った。オレは想像してた。そこには一日中野次馬の人だかりができていて、わんぱく坊主たちは埃の中に黒い塊を探していて、お喋りな男が何度も何度も…
グレート・ギャッツビー 第八章-7 「ヤツらはみんな腐ってる」オレは芝生の向こうから叫んだ 。「君にはアイツら全部を集めただけの価値があるんだ」 そう言っておいて本当に良かったといつも思ってる。それが彼に向かって言った唯一の褒め言葉だったんだ。…
グレート・ギャッツビー 第八章-6 線路が曲がり、太陽から離れていった。太陽が沈んでいくにつれ、彼女が息を吹き込み、今は視界から消えようとしている街に、祝福を与えているように見えた。彼は必死に手を伸ばして、彼女がいたからこそ美しかった街の片鱗…