夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シドニーフェスティバル

昨日はシドニーフェスティバルに行ってきました。日中は猛暑だったので上着をもっていってなかったのですがドメイン(公園)は風があり、日が落ちると寒いぐらいでした。聞きにいったのはシドニー交響楽団による演奏で、さそってくれた友達に「何演奏するの…

昆布のこと

一昨年前からオーストラリアは昆布の輸入を禁止することに決めました。ヨードの含有量が多すぎて人体に悪影響があると認められたからだそうです。 今日ニュースを見たら、日本製の豆乳の添加物として昆布が加えられており、それを飲んだオーストラリアの子供…

To keep the rabbits out

Bigpond Advertisement このコマーシャルはずいぶん昔のなんですが、絶妙なおかしさは忘れられない。 オーストラリアのアクセントそのままのお父さんがほんとにいい。 息子:お父さん、なんで万里の長城は建てられたの? 父:それは・・・ナシ・ゴーリング皇…

言葉はばくはつする

"雨ニモマケズ"東北弁朗読 今野東 あぁ、この詩はこうよむのか・・・と思った。 人間のさとりの境地をうたったこの詩をまえにすると、鏡の前にたったようで自分のできのわるさがうかびあがる。もっとも、賢治自身も「こういうものにわたしはなりたい」といっ…

ピンクのカクテル グレート・ギャッツビー

グレート・ギャッツビーの文章は、緻密でせっかちで甘くてせつない。 色にたとえればすきとおった淡いももいろである。 フィッツジェラルドがこの文章を書いたのは20代のころだったといわれている。たしかにカーテンひとつをみてゆれうごく心を手に取るよ…

グレート・ギャッツビー 対訳 1章1

soraike123.hatenablog.com こちらのページにお越しいただいて大変ありがとうございます 訳あって2019年にグレート・ギャッツビーを始めから訳し直しましたので大変に恐れ入りますが、上記のリンクでそちらの方を御覧いただければ幸甚です。 *******…

Grit 不屈の魂

Australian Poetry Online Grit by Geoff Page 不屈の魂 ジェフー・ペイジ A doxology 頌栄歌 I praise the country womenof my mother's generationwho bred, brought up and boastedsix Australians each— 私は、田舎に住む 私の母の年代の女性達を讃える …

友に贈る To an Old Mate ヘンリー・ローソン Translated by SoRaJune

友よ!それは昔、風がふきあれていたころ 俺たちの希望も悩みも青臭かったころ 一張羅の皮をぼろぼろになるまで着ていたあの歳月を 一緒に過ごしていくうちに 君の思いやりと正直さに心うたれた。 だから、これからつづる言葉を 君と俺たちの友情にささげよ…

The Acorns & Wildcat Kenji Miyazawa Translated by SoRaJune Prt IV どんぐりと山猫 宮沢賢治 パート4

Part I http://soraike123.hatenablog.com/entry/20130104/1357301922 Wildcat pronounced a sentence to the acorns. “Pay attention. Be silent. Here is the sentence. The greatest one of all of you is the one who is the most inferior, most foolis…

「翻訳でたどる夕焼け色の記憶」は、はてなブログにひっこしました

「翻訳でたどる夕焼け色の記憶」をご利用いただきありがとうございます。 今日、はてなダイアリーから、はてなブログにひっこしました。以前のURLにアクセスしていただくと、自動ではてなブログにくるようです。 はてなダイアリーは英語の単語の割付がうまく…

The Acorns & Wildcat Kenji MIYAZAWA Translated by SoRaJune Part III 宮沢賢治 どんぐりと山猫 英語版 パート3

Just then, Ichiro heard the sound like crunching salt at his feet. When bending over to have a close look in surprise, he saw many golden round objects scattered in the grass. They were more than 300 of acorns of wearing red trousers. All …

オーストラリアは猛暑です

いま、オーストラリア全体が猛暑で、シドニーも例外なく熱帯夜です。 日本の実家に電話したら、山火事で大変なようだねといわれて、海外に報道されるほどニュースになっているのかと思いました。オーストラリアの広範囲に分布するユーカリの木は油分が非常に…

The Acorns & Wildcat Kenji MIYAZAWA Translated by SoRaJune Part II 宮沢賢治 どんぐりと山猫 英語版 パート2

There was a beautiful golden meadow. The wind went through the grasses and olive-colored nutmeg tree forest surrounded it. In the center of the meadow, there was a short odd shaped man. He squatted holding a leather whip and stared Ichiro …

The Acorns & Wildcat Kenji MIYAZAWA Translated by SoRaJune Part I 宮沢賢治 どんぐりと山猫 英語版 パート1

One Saturday evening, Ichiro received a strange card.“September 19thDear Ichiro Kaneta, I’m pleesed that you’re doing well. Tomoro we have a dificult trial, pleese come over. No wepons are allowed.Yours sinserely, Wildcat”The handwriting w…

シドニーがんばれ

なるほど、宮沢賢治は非常に地元の人々に愛されているから、花巻市などには、賢治ゆかりの観光名所がたくさんあるそうだ。シドニーも、シドニーで創作活動を行ったオーストラリアの国民詩人・ヘンリー・ローソンを宣揚して、観光名所にすればいいと思うのだ…

🌿🍀宮沢賢治の手紙🍀🌿 🍃

宮沢賢治の文章は透明感があり子供の頃からよく読んでいた。 彼が死ぬ10日ばかり前に元教え子にあてた手紙だそうだ。「上のそらでなしに、しっかり落ちついて」 この言葉は死ぬ直前の人のものだから、非常に重い。今日もある、明日もあるというふうに生き…

あけましておめでとうございます

おめでとうございます。いかがお過ごしですか。 昨日、年配の方から突然デートに誘われて、ソーシャルネットワークのありがたさを身にしみて感じてしまいました。ある集まりに出かけていって、初対面の年配の男性と話していました。スコットランド人?だった…