夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2019-11-06から1日間の記事一覧

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-9

グレート・ギャッツビー 第一章-9 その敏感さは、いわゆる「創造性」と呼ばれるような壊れそうなもろい心のことじゃない。むしろ大いなる希望に溢れ、いつでも愛や情熱を感じ取ることに長けていた。そんな男は見たことが無かったし、これからも会えないよう…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-8

グレート・ギャッツビー 第一章-8 ただこの本のタイトルになっているギャッツビーだけは例外だった。ギャッツビーこそ、オレが心底軽蔑する全てを兼ね備えた男だったのに。もし、効果的につづけられた演技そのものが人格といえるなら、彼は見事なまでのオー…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-7

グレート・ギャッツビー 第一章-7 昨年の秋に東部から戻った頃は、その先ずっと世界が一つで、白黒はっきりしているようなわかりやすい場所であって欲しいと願ってた。上から目線で人の心を覗き見るようなややこしいことは避けたかったんだよ。 Chapter 1-7 …