夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子さま ブログで読める新訳 V-2


「それが、まいちにやらなきゃいけないことなんだ」
あとでちいさなおうじさまはいった。
「あさ、みじたくをすませると、ほしのせわもちゃんとしなきゃだめなんだ。これがとてもだいじなことでね。バオバブはちいさいうちに、いつもぬいとかないと。はじめはバラの『ちいさなき』と、とてもよくにてるけど、バオバブとわかったらすぐにぬくんだ。てはかかるけど、むずかしくはないよ」


あるひ、おうじさまはいった。こどもたちのこころにのこるようなえをかいてほしいって。
「いつかこどもたちがたびにでるとき、やくにたつから。そのひにしなきゃいけないことを、べつのひにのばしていいときもあるね。でも、バオバブだけは、のばしたらたいへんなことになっちゃう。ぼくのしっているほしには、なまけもののおとこがすんでいてね、ほっといてるあいだに3ぼんもはえてきちゃって・・・」