夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子さま ブログで読める新訳 V-3


だから、ちいさなおうじさまがはなしてくれたとおりに、そのほしをかいてみた。おせっかいやとみられるのはいやだけど、バオバブがどれだけあぶないか、みんなしらないから。それに、ちいさなほしでまよってしまったら、だれでもみんな、きをつけなければいけないことだから、おもいきってはっきりいってしまうよ。
「こどものみなさん、おねがいだから、バオバブにはきをつけて!」


ぼくもそうだけど、おともだちのみなさんも、しらないうちに、このきけんにさらされているんだ。だから、ぼくはずいぶんがんばってこのえをかいた。このことをみんなにわかってもらえたらうれしい。


どうしてこのほんにはバオバブのほかに、りっぱなえがないんだろう」ってふしぎにおもうかもしれない。こたえはかんたんだ。がんばったんだけれど、うまくできなかっただけ。バオバブのえは、どれだけたいせつさかがよくわかっていたからじょうずにかけたんだ。