夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-3 嗅覚、直感力は心の力🐶🐶🐶

  f:id:Soraike123:20191107213704j:image

 

グレート・ギャッツビー 第一章-3

 変わり者は、まともなヤツがそんな努力をしてるのを素早く嗅ぎとってそばに寄ってくるよね。その結果、大学では八方美人というひどいあだ名がついてしまった。まだ相手を知りもしないのに、常識外れの男たちが心に秘めてきた悲哀を聞いてやってたものだから。


Chapter 1-3

 The abnormal mind is quick to detect and attach itself to this quality when it appears in a normal person, and so it came about that in college I was unjustly accused of being a politician, because I was privy to the secret griefs of wild, unknown men. 

 

 

 

*************************

 

ここで考えたのは politician をどう訳すか。政治家と言う意味はもちろんだけど相手を翻弄とか、コントロールとかして組織で良い位置を築くっていう意味もあるんだって。でもニックは特に組織に属してないし、とにかく相手を色眼鏡で見たり、悪く言うことはしないというのがモットーなので、八方美人としてみた。あとでいい訳を思いついたら変えます。

 

原文は「ポリティシャンと呼ばれて不当に糾弾された」だけど、大学生のことなんで「ひどいあだ名がついた」ぐらいでニュアンスが出るのでは?

 

because I was privy to the secret griefs of wild, unknown men. 

 

Privy は情報などをシェアするという意味なんで、打ち明け話を聞いてやってたみたいな訳にしてみた。