夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2012-12-22から1日間の記事一覧

少女・パレアナ(ポリアンナ)にみる他人を変える力と人間関係改善への知恵

少女パレアナ(ポリアンナ)はフィクションであり、時代も現代とは大きく違う。しかし、人間関係が希薄になっている現代こそ、学べることもあると思う。ところで、他人を変えることはできるだろうか。できるという人もいるかもしれないが、多くの人は「でき…

ポリアンナ 第11章 ジミーとの出会い

八月が来ました。八月は、驚きと変化の連続でした。しかし、ナンシーはどれにも大して驚きはしませんでした。ポリアンナが来てからというもの、ナンシーは驚きと変化を心待ちにするようになっていたのです。ことの起こりは、子猫でした。 ポリアンナは、離れ…

ポリアンナ 第10章 スノウ夫人の驚き

ポリアンナがスノウ夫人を二回目に訪れたとき、病人は、暗い部屋に寝ていました。 「ポリーさんのところの女の子が来ました」ミリーが疲れた様子で告げると、ポリアンナは病人と二人で部屋に取り残されました。「あぁ、おまえさんかい?」ベッドから不機嫌な…

ポリアンナ 第9章 あの人の秘密

次に、ポリアンナがあの紳士に会ったのは、雨の日でした。それでも、ポリアンナは明るい笑顔であいさつしました。 「今日は、そんなにいい日っていえませんよね」いたずらっぽくいいました。 「毎日が雨じゃなくてよかったって思います!」 今回は、紳士は振…

ポリアンナ 第8章 ポリアンナの家庭訪問

ハリントン宅の食客が落ち着くまでに、それほど時間はかかりませんでした。もっとも、ポリーが当初指示したとおりではありませんでしたが。ポリアンナは、裁縫をし、音楽の練習をし、本を声を出して読み、台所でお料理を習っていたのは確かです。でも、ポリ…

Gauche the cellist [Miyazawa Kenji] Prt I Translated by SoRaJune セロ弾きのゴーシュ 宮沢賢治

Gauche the cellist Gauche was a cellist and working for a cinema theater in the town. Unfortunately his reputation as a musician was not so high, actually he was regarded as one of the poorest players in the band and the orchestra master c…