夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2019-11-19から1日間の記事一覧

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-37

グレート・ギャッツビー 第一章-37 時々、デイジーとベイカー嬢が同時に話し出すことがあった。遠慮がちに、冗談みたいな取り留めのない話。でも、ただのお喋りでもなく、彼女たちの着ている白いドレスやなんの感情もない目のように冷たく冴えていた。彼女た…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-36

グレート・ギャッツビー 第一章-36 「トム、あなたがやったのよ」 デイジーは責めるように声を上げた。 「わざとじゃなかったんでしょうけど、やったのはあなたよ!乱暴な男と結婚しちゃったもんだわ。バカでかい男の典型みたいな。。。」 「バカでかいはや…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-35

グレート・ギャッツビー 第一章-35 「なんでキャンドルがいるのよ?」 デイジーがふくれてみせた。そしてキャンドルの火をあおいで消した。 「あと2週間で一年で一番長い日がくるのよ」 デイジーが輝く顔をこちらに向けた。 「一年で一番長い日を待ちながら…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-34

グレート・ギャッツビー 第一章-34 ギャッツビーはオレの隣人だと答える前に夕飯の時間が告げられた。トムはひき締まった腕でオレの腕を掴み、チェッカーのコマを進めるように有無をいわせず部屋から連れ出した。 二人の女は手を腰に添えて、ほっそりした体…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-33

グレート・ギャッツビー 第一章-33 「君がかい?」 トムはグラスを取ると、底に残った最後の一滴を飲み干すような勢いでグラスを傾けた。 「君がどうやって成し遂げてきたかなんて想像できないな」 オレはベイカー嬢を見ながら、彼女が成し遂げたことって何…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-32

グレート・ギャッツビー 第一章-32 ここで突然ベイカー嬢が「そうね」と声を上げたのでビクッとした。オレが部屋に来てから彼女がしゃべったのはこれが初めて。これにはオレだけじゃなくて彼女も驚いたようで、あくびをすると素早く器用に身体を起こして歩き…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-31

グレート・ギャッツビー 第一章-31 東部に来るときにシカゴに1日立ち寄り、多くの人がよろしくと言っていたことを話した。 「わたしが居なくなって寂しいのかな」 デイジーはうれしそうに叫んだ。 「街中が沈んでるよ。悲しみを表すために車という車の左側の…