夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子さま 新訳をブログで読もう XXVII-2


これは、ぼくにとってせかいでいちばんいとおしくて、かなしいけしきだ。まえにでてきたのとおなじだけど、こころにやきつけてほしくて、もういちどかいた。あのちいさなおうじさまが、すがたをあらわして、きえていったばしょだから。

いつかアフリカのさばくをたびするときのために、よくおぼえておいてほしい。ここにきたら、いそいでとおりすぎたりしないで、ほしのましたにたって、ちょっとまってみて。そうしたら、わらいごえをたてて、きんいろのかみで、しつもんしてもこたえてくれない、ちいさなおとこのこがでてくるかもしれない。それがだれだかわかるよね。

もしあえたら、さびしいぼくをげんきづけてほしい。おうじさまがもどってきたよって、てがみにかいておくってね。