夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2020-05-17から1日間の記事一覧

グレート・ギャッツビー 第四章-16

グレート・ギャッツビー 第四章-16 「その朝、彼女の家に通りかかったら、彼女の白いロードスターが縁石の横にあって、見たこともない中尉と一緒に座ってたの。二人はお互いに夢中になってて、5フィート離れたところに近づくまでわたしには気づかなかった。 …

グレート・ギャッツビー 第四章-15

グレート・ギャッツビー 第四章-15 「1917年の10月のある日......」 その日の午後、プラザホテルのティーガーデンで、背もたれの真っ直ぐな椅子に真っ直ぐに座ったジョーダン・ベイカーが話し始めた。 「わたしはある所に向かって歩いてたの。半分は歩道、半…

グレート・ギャッツビー 第四章-14 1919年の八百長試合

八百長ほんとだって sites.google.com グレート・ギャッツビー 第四章-14 完璧に信頼されてる当のご本人が戻ってきてテーブルに着くと、ウルフシェイム氏がコーヒーをガブリと飲んで立ち上がった。 「楽しい昼食じゃった。若いお二人の邪魔をせんよう、行く…

グレート・ギャッツビー 第四章-13 最高にキミ悪いカフス😱😱😱

グレート・ギャッツビー 第四章-13 「ねぇ、君」 ギャッツビー がオレの方に乗り出してきた。 「僕は車の中で君を少し怒らせたような気がするんですが」 あの微笑みだった。でも今回はオレも負けてはいられなかった。 「隠し事が嫌いなんです」 オレは言って…

グレート・ギャッツビー 第四章-12 昼食、おいしそう❤️

グレート・ギャッツビー 第四章-12 「ここはいいレストランじゃのう」とウルフシェイム氏は天井の長老派らしいニンフ像を見ながら言った。 「でも、ワシは通りの向こう側の方が好きなんじゃが!」 「そう、ハイボールを」 ギャッツビーはウエイターに同意し…

グレート・ギャッツビー 第四章-11 ヤクザの親分?

グレート・ギャッツビー 第四章-11 賑やかな正午。42番街にある扇風機がよく効いた地下室でギャッツビーと昼食のために待ち合わせた。外の明るい所から急に暗い所に入ったのでまばたきしていると、薄暗い控室で他の男と話しているギャッツビーを見つけた。 …

グレート・ギャッツビー 第四章-10 ニューヨーク🗽 ニューヨーク🗽

グレート・ギャッツビー 第四章-10 「わかったよ、君」 ギャッツビーはそう言ってスピードを落とした。そして財布から白いカードを取り出し、男の目の前でひらひらさせた。 「あなたでしたか」と警官は同意し、帽子を傾けた。 「今度はお邪魔しません、ギャ…

グレート・ギャッツビー 第四章-9 内緒バナシ🤫

グレート・ギャッツビー 第四章-9 「今日は君に大事なお願いがあるんです」と記念品を満足げにポケットに入れながら彼が言った。 「だから、僕のことを知っておいてほしいと思ったんです。ただのつまらない者とは思ってほしくないんで。僕はいつも見知らぬ人…