夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

いろんな国からの人がいるシドニー

職場で、翻訳を頼まれて日本語を書いていたら、通りかかった同僚が「えっ、君、日本語書けるの?」って驚いてた。一瞬、「当然じゃん」って思ったけど、彼は両親がトルコから来ていてトルコ語はしゃべれるんだけど、こっちで生まれ育っているんで書けないらしいのだ。

 

ある時、マンションに友人を訪ねて、インターホン越しに「玄関に着いたからオートロックを外して建物の中に入れてくれる?」って頼んでたら、そこのマンションの住人が帰ってきて、中に入れてくれたんだよね。それで、一緒にエレベーターに乗ったんだけど、「日本人ですか?」って聞かれて、すごくびっくりして「どうしてわかるんですか?」って聞いたら「態度が丁寧だったんで」って言われた。

その時、オーストラリアに来ているたくさんの日本の先輩方が礼儀正しく地元の人と接していい評判を築いているんだなと思った。

 

職場で若い同僚からこそっと耳打ちされた。

「そんなに一生懸命働いてちゃダメだよ。会社にいいように利用されるだけなんだから」

その人はほんとにいい人で、言ってることもよくわかったし、自分のために言ってくれてるんだなって素直に思えた。働きすぎて精神を病んでしまったらどうしようもないからね。

でも、その一方でオーストラリア人ってこういう風に考えるんだなとも思った。

 

実際、オーストラリア人はすぐ病気で休むし、仕事を全力でやることもしない。それで、そのツケはガツガツ仕事をしている自分に回ってくることもある。でも、いつもニコニコ仕事をしているオージー(オーストラリア人)に気持ちの上で助けられることも多いし、いろんな国からきた人と一緒に働くことで補いあっていい関係を築いているような気がしてる。