星の王子さま ブログで読める新訳 II-2
ぼくはヒツジをかいたことがなかった。だから、まえにかいたことがある2まいのえのうちで、おおヘビのそとみのえをかいてみた。そしたら、そのこのいうことにおどろいたのなんのって。
「ちがうよ、ちがうよ!おおヘビにのまれたゾウがほしいなんていってないよ。おおヘビはとってもおそろしいいきものだよ。ゾウはおおきすぎる。ぼくのすんでいるところは、とってもちいさいんだ。ほしいのはヒツジだよ。ヒツジをかいて」
だからぼくはかいた。
そのこはしんけんにみて、いった。
「だめだよ、このヒツジはびょうきにかかってる。べつのをかいて」
ぼくはかいた。
そのこはしょうがないなと、ちょっとわらっていった。
「みてごらんよ、これはおとなのオスのヒツジだよ。つのがあるし」
もういっかい、ちょうせんしてみた。
でも、またしっぱい。
「これはヨボヨボだよ。これじゃながくいきられないよ」