夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子さま ブログで読める新訳 II-2

ぼくはヒツジをかいたことがなかった。だから、まえにかいたことがある2まいのえのうちで、おおヘビのそとみのえをかいてみた。そしたら、そのこのいうことにおどろいたのなんのって。
「ちがうよ、ちがうよ!おおヘビにのまれたゾウがほしいなんていってないよ。おおヘビはとってもおそろしいいきものだよ。ゾウはおおきすぎる。ぼくのすんでいるところは、とってもちいさいんだ。ほしいのはヒツジだよ。ヒツジをかいて」


だからぼくはかいた。

そのこはしんけんにみて、いった。
「だめだよ、このヒツジはびょうきにかかってる。べつのをかいて」
ぼくはかいた。

そのこはしょうがないなと、ちょっとわらっていった。
「みてごらんよ、これはおとなのオスのヒツジだよ。つのがあるし」
もういっかい、ちょうせんしてみた。

でも、またしっぱい。
「これはヨボヨボだよ。これじゃながくいきられないよ」