星の王子さま ブログで読める新訳 II-3
これで、もうがまんできなくなった。エンジンをバラバラにするという、おおしごとがまっているんだから。
だからこのえをわたした。
そして、こういってみた。
「これはハコだよ。きみがたのんだヒツジはなかにいるよ」
すると、ちいさなえのしんさいんはニッコリした。
「こういうヒツジがほしかったんだ!このヒツジはたくさんくさをたべるかな」
「どうして」
「だって、ぼくのすんでいるところは、とってもちいさいんだもの」
「だいじょうぶ、くさはたりるだけあるよ。ぼくがあげたヒツジは、ちいさいから」
そのこは、えにかおをちかづけた。
「そんなにちいさくはみえないけど。あっ、いまねるところだ」
これが、ちいさなおうじさまとのはじめてのであいだった。