夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

使える英語 スティーブ・ジョブズのスピーチ 3

さぁ、3回目。準備はいいかな。

 

youtu.be

 

今日はジョブズがなぜ大学を退学したかのお話。

 

2:12-3:06

 

And 17 years later I did go to college. But I naively chose a college that was almost as expensive as Stanford, and all of my working-class parents’ savings were being spent on my college tuition. 

 

After six months, I couldn’t see the value in it. I had no idea what I wanted to do with my life and no idea how college was going to help me figure it out. And here I was spending all of the money my parents had saved their entire life. 

 

So I decided to drop out and trust that it would all work out OK. It was pretty scary at the time, but looking back it was one of the best decisions I ever made. The minute I dropped out I could stop taking the required classes that didn’t interest me, and begin dropping in on the ones that far more looked interesting.

 

naively

何気によく使うこの言葉。「世間知らず」と訳されると思うんだけど、要するに「他の人は知ってるんだろうけど、自分は知らなかった」という意味。誰だって知らないことはあるわけで、「世間知らず」より使う頻度が高い気がする。

 

I had no idea.

これもよく使う。「あなたの言っていることはわかるが、自分には答えられなかった」という意味で、相手の言うことを理解しようと努力しているのが感じられる。

ここでは、ジョブズは何か将来役に立つことを学ばないといけないと十分わかってはいたが、自分が何をしたいかわからなかったと言っている。

 

it would all work out OK.

なんとかなると思った。英語ではこういう風に言う。

 

It was pretty scary

「怖い」と言う時、英語ではこう言うのが普通。「わたしは」を主語にして「(わたしは)怖い」と言う時は、 I’m scared. となる。I’m scary だと「わたしはあなたを怖がらせる怖い人間だ」と言う意味になるので注意。

 

that didn’t interest me

これもよく使うけど、日本語表現と開きがあるね。

「面白くなかった」の意味。

 

 

 

〈だいたいの訳〉

そして17年後、私は大学に進学しました。しかし、世間知らずにもスタンフォードとほぼ同額の大学を選び、労働者階級の両親の貯金はすべて私の大学の学費に充てられました。

 

入学から半年後、大学にそれだけの価値を見出すことができませんでした。自分の人生で何をしたいのか分からず、それを大学でどうやって解決するのかも分からなかったのです。しかも、両親が一生かけて貯めた預金を無駄にしてしまいました。

 

そこで、すべてがうまくいくことを信じて、中退することにしました。その時はとても怖かったのですが、今思えば最高の決断の一つでした。中退した途端に、興味のない必修科目を取るのをやめて、面白そうな授業に参加できるようになりました。