夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

ベンジャミン・バトン 英語の冠詞のお勉強

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今日は冠詞を見てみましょう。

昔、日本で働いていた頃、英文を書くのにaなのかtheなのか迷っていたら上司が「theにしておけば大体大丈夫」と言ってました。

そういうものかもしれません。でももう少し深く知りたいですよね?

 

さて、対訳 ベンジャミン・バトン1-1から出題です。

 

As long ago as 1860 it was the proper thing to be born at home. 

 

ここで the proper thing にはなぜ the が使われていてaではないのでしょうか?

 



 

 

ここで、theを使った場合とaを使った場合のニュアンスの違いのおさらいです。

 

まず、a ですが、ここで a を使うといくつかある proper thing の一つというニュアンスが出ます。つまり、家で出産するという選択肢以外にも方法があったということになります。

 

一方、the を使うと、「家で出産する」ことがproper thing であると限定され、それ以外に適切な方法は無かったというニュアンスが出ます。

 

ですから、1860年の昔は、家で出産するという選択肢しか適切とは考えられていなかったという意味ですから、the しか使えないんです。