夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

星の王子様

星の王子さま ブログで読める新訳 V-1

ひがたつにつれて、はなしのはしばしから、ちいさなおうじさまのほしのこと、そこをはなれたこと、それからのぼうけんについてききだすことができた。いろんなことがはっきりしてくるのは、とてもゆっくりで、おうじさまのあたまにうかんでくるのを、じっと…

星の王子さま ブログで読める新訳 IV-3

でも、ものごとのいちばん「たいせつなこと」がよくわかっているぼくたちには、すうじなんてたいしてだいじなことじゃないよね。このはなしも、おとぎばなしみたいにはじめたらよかった。こんなふうに。「むかし、むかしあるところに、じぶんよりすこしおお…

星の王子さま ブログで読める新訳 IV-2

たしかなわけがあって、ちいさなおうじさまがすんでいたほしは、B−612だとおもう。このほしは、ぼうえんきょうでしかみることができない。1909ねんに、トルコのうちゅうはかせがはっけんしたんだ。 うちゅうはかせは、せかいうちゅうかいぎで、この…

星の王子さま ブログで読める新訳 IV-1

これがにばんめの、おおきなはっけんだった。ちいさなおうじさまがすんでいるほしは、ぼくたちのいえとそれほどかわらないおおきさだったんだ。でも、それはおどろくことには、あたらなかった。ちきゅう、もくせい、かせい、きんせいなどのなまえがある、お…

星の王子さま ブログで読める新訳 III-1

そのこがいったいどこからきたのか、なかなかわからなかった。ちいさなおうじさまは、きいてくるばかりで、ぼくがきいてもちっともこたえてくれなかった。それでも、ふとしたとたんにいったことから、だんだんそのこのことがわかってきた。 たとえば、はじめ…

星の王子さま ブログで読める新訳 II-3

これで、もうがまんできなくなった。エンジンをバラバラにするという、おおしごとがまっているんだから。 だからこのえをわたした。 そして、こういってみた。 「これはハコだよ。きみがたのんだヒツジはなかにいるよ」 すると、ちいさなえのしんさいんはニ…

星の王子さま ブログで読める新訳 II-2

ぼくはヒツジをかいたことがなかった。だから、まえにかいたことがある2まいのえのうちで、おおヘビのそとみのえをかいてみた。そしたら、そのこのいうことにおどろいたのなんのって。 「ちがうよ、ちがうよ!おおヘビにのまれたゾウがほしいなんていってな…

星の王子さま ブログで読める新訳 II-1

だから、はなしがあうひともいなくって、ひとりぼっちだった。6ねんまえ、サハラさばくでひこうきじこにあうまでは。エンジンのなかでなにかがこわれたんだ。しゅうりしてくれるひともいなければ、いっしょにのっているひともいなかった。ひとりで、むずかし…

星の王子さま ブログで読める新訳 I-3

「ぼくのえ、だいにごう」はこれです。 それから、おおヘビのそとみをかいたり、おなかのなかをかいたりするのはやめにして、しゃかいか、れきし、さんすう、こくごをべんきょうしたほうがいいと、おとなからいわれた。だから、6さいで、りっぱなえかきにな…

星の王子さま ブログで読める新訳 I-2

ぼくは、ジャングルのたんけんについてじっくりとかんがえてみた。それから、いろエンピツではじめてえをかいた。「ぼくのえ、だいいちごう」。 それがこれです。 ぼくは、けっさくをおとなにみせて、「どう、こわいでしょう」ときいてみた。すると、「こわ…

星の王子さま ブログで読める新訳 I-1

ぼくが6さいのとき、ものすごいえをみつけた。「ほんとうのおはなし」というジャングルのほんで、おおヘビがどうぶつをいまにものみこもうとしてるところだった。ここにあるのが、ぼくがかいたものです。「おおヘビは、えものをそのままかまずにのみこみます…

星の王子さま ブログで読める新訳 レオン・ヴェルスのために

星の王子さまアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 作SuRaJune 訳 はじめにレオン・ヴェルスのために こどものみなさん、どうかこのほんを、おとなのひとにささげることをゆるしてほしい。 だいじなわけがあるんだ。 だいいちに、…