夕焼け色の記憶

翻訳した作品を中心に、オーストラリアから見て思ったことなどをつづっていきたいと思います。シドニー在住

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-21

グレート・ギャッツビー 第一章-21 デイジーの夫、トムはいろんなスポーツが得意で、フットボールにかけてはイエール大学でも歴史に残るような最強選手で、国レベルでもちょっと名を知られるほどだった。だけど21歳でそれだけの輝かしい栄光を極めてしまった…

英語のコツとかーー グレート・ギャッツビーから英文を訳してみよう!

英語って難しいよね。 佐藤優さんが、語学はお金と時間がいると言われていたけど、もっともだと思う。お金をかけないとなかなか本気になれないし、みんな忙しいからね。 それはさておき、英語を原文で読むっていうのも英語上達のいい訓練になると思う。 今日…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-20 お隣さん❤️

グレート・ギャッツビー 第一章-20 オレの家は卵(形の土地)の先端にあって海岸からほんの50ヤードほどの場所で、一シーズンに家賃が12,000から15,000ドルは見込めそうな二件の豪邸に挟まれていた。向かって右側の家はどこから見ても超豪華で、実際にノルマン…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-19 卵って何?🥚🐓🥚

グレート・ギャッツビー 第一章-19 北米でも有数の変わってる地域に家を借りたのは単なる偶然。ニューヨークの真東から伸びている細長くて騒音の多い島の上に、自然が作り上げた神秘の中でも珍しい二面の土地を形作っていた。都心から20マイル離れたところに…

英語原文に挑戦! グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-18 富豪への道💰💵💰

グレート・ギャッツビー 第一章-18 それに読みたい本がたくさんあって、若々しく萌える空気は健康な息吹に満ちていた。銀行業務や債券、証券取引の本を十冊ほど買い込んで本棚に並べると、造幣局で刷り上がったばかりのピカピカのお札のように赤や金に光り、…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-17

グレート・ギャッツビー 第一章-17 そして見渡すと、太陽は輝き、樹々の葉は早回しの映画のようにパァッと弾ける勢いで大きくなっていた。夏と共に命が躍動するという昔掴んだ感覚を取り戻していた。 Chapter 1-17 And so with the sunshine and the great b…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-16 ウツ克服🎊🎉🎊

グレート・ギャッツビー 第一章-16 数日間は孤独で沈んでたけど、ある朝オレより後から越してきたらしい男に道で呼び止められた。 「ウエスト・エッグ村にはどう行けばいいですか」 その人が困ったように尋ねてきたので教えてあげた。そして歩き始めると寂し…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-15 オレの新居!

グレート・ギャッツビー 第一章-15 同僚は、月80ドルの家賃で風雨にさらされた安普請の平家を見つけてきた。だけどいよいよ引っ越しというところで、そいつがワシントンへ転勤になったので、結局一人で郊外に住むことにした。犬を飼ったけどすぐ逃げ出してし…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-14

グレート・ギャッツビー 第一章-14 都心で部屋を探すというのが妥当だろうけど、暑い季節ではあるし、広い芝生と慣れ親しんだ樹々のある田舎を出たばかりだったので、事務所の若い同僚が通勤圏内で一軒家をシェアしようと言ってくれたのは願ったりかなったり…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-13 新出発!

グレート・ギャッツビー 第一章-13 親父に遅れること25年にして1915年にニューヘイブン(イエール大学)を卒業して、それからすぐに世界大戦として知られる時代遅れのチュートン民族大移動に参加した。敵に仕返しするのは楽しかったので、地元に戻ると退屈極ま…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-12

グレート・ギャッツビー 第一章-12 オレはこの大叔父に会ったことはないがどうも似てるらしい。親父の事務所にかかっているやや厳しい顔つきの肖像画を指して人はそう言う。 Chapter 1-12 I never saw this great-uncle but I'm supposed to look like him--…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-11

グレート・ギャッツビー 第一章-11 オレの家族は、中西部では三代続くわりと名の知られた裕福な家。キャラウエイ家は貴族の流れを引いており、バクルー公爵の末裔だとも言われている。だけど実際に今の地位を築いたのは祖父の兄で、1851年にアメリカに渡り、…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-10

グレート・ギャッツビー 第一章-10 いや、ギャッツビーは結局あのままで良かったんだ。悪いのはギャッツビーを食い物にしてたヤツらだ。ギャッツビーの夢の跡に浮かんだ汚い塵みたいなヤツら。あいつらのせいで、人の一時的な悲しみやはかない喜びにも、当分…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-9

グレート・ギャッツビー 第一章-9 その敏感さは、いわゆる「創造性」と呼ばれるような壊れそうなもろい心のことじゃない。むしろ大いなる希望に溢れ、いつでも愛や情熱を感じ取ることに長けていた。そんな男は見たことが無かったし、これからも会えないよう…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-8

グレート・ギャッツビー 第一章-8 ただこの本のタイトルになっているギャッツビーだけは例外だった。ギャッツビーこそ、オレが心底軽蔑する全てを兼ね備えた男だったのに。もし、効果的につづけられた演技そのものが人格といえるなら、彼は見事なまでのオー…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-7

グレート・ギャッツビー 第一章-7 昨年の秋に東部から戻った頃は、その先ずっと世界が一つで、白黒はっきりしているようなわかりやすい場所であって欲しいと願ってた。上から目線で人の心を覗き見るようなややこしいことは避けたかったんだよ。 Chapter 1-7 …

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-6

グレート・ギャッツビー 第一章-6 ところで、我慢強さを誇りにしてるだけじゃなくて、自分の限界に気づいてることも言わないとね。その人の振る舞いが、固い岩を基盤にしていようと、ジメジメした沼地を基盤にしていようと、そんなことどうだって良くなる限…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-5

グレート・ギャッツビー 第一章-5 それでも、人を色眼鏡で見ないという処世術は無限の希望になった。今でも、この教えに背いたら何か大事なことを忘れているような気分にちょっとなる。傲慢といえばそうなんだけど、親父が言ったとおり、そしてオレも言っち…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-4

グレート・ギャッツビー 第一章-4 でもオレから人の気をひきたいと思ったことはほとんど無かった。むしろ、向こうにチラチラと友達になりたいというような気配を感じようものなら、眠ったフリをしたり、他の事で忙しそうにしたり、失礼な態度をとったりした…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-3 嗅覚、直感力は心の力🐶🐶🐶

グレート・ギャッツビー 第一章-3 変わり者は、まともなヤツがそんな努力をしてるのを素早く嗅ぎとってそばに寄ってくるよね。その結果、大学では八方美人というひどいあだ名がついてしまった。まだ相手を知りもしないのに、常識外れの男たちが心に秘めてき…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-2

グレート・ギャッツビー 第一章-2 親父はそれ以上言わなかったけど、言葉にしなくてもいつも通じ合える仲だったんで、そこに言葉以上の深い意味がこめられているのを感じてた。だから親父の教えに従って、他人を色眼鏡で見るのをやめたら、おかしなヤツらが…

グレート・ギャッツビー 対訳 第一章-1

グレート・ギャッツビー 第一章-1 オレがまだガキで今より傷つきやすかった頃、親父が言ってくれて、それ以来、時々思い返す言葉がある。 「誰かが気に食わない時は思い出してみるんだ。この世の誰もがお前ほど恵まれてるわけじゃないってな」 Chapter 1-1 I…

グレート・ギャッツビー 対訳 前書き

グレート・ギャッツビー スコット・フィッツジェラルド作 The Great Gatsby by F. Scott Fitzgerald だからあの娘の気をひくんなら 金色の帽子をかぶりなよ、 もし高く跳べるんなら あの娘のために跳び上がりなよ、 あの娘がこう叫ぶまで、 「君!金色の帽子…

まず、本当にありがとうございます

こんな拙いブログを読んでくださって本当に本当に本当にありがとうございます。 まだ生きてます。。。っていうそんな報告はいらない。グレート・ギャッツビーをかなり訳して貯めておいたのに、あろう事かそれに白紙を上書きしてしまい全ての原稿を一瞬に消し…